プログラミングスキルが実社会でどのように活きるのかということを、コードを使って働く社会人へのインタビューを通して体感してもらおうという企画です。
学校で学んだ知識を、現場で活かすことができた。
前回のインタビューUnity 前編では簗瀬氏の紹介から、会社・業界の魅力について記事にしました。
今回のインタビューUnity 後編では、簗瀬洋平氏自身についてより深くお話を伺っていきたいと思います。
仕事で役に立つことが、学校で学べる
ーなぜこの仕事を?ー
私の母校(電気通信大学)はゲーム業界に行く人が多いんですよ。先輩の紹介で学生の頃、ゲーム会社でアルバイトをしていました。私はプログラミングができたので、ゲームのバグ出しをしていたのですが、次第にシナリオを直接直してと言われるようになりました。それもインタラクティブなシナリオを自分で書いて、スクリプトを構築し、システムを発注するところまでやりました。
しかし私は現役大学生だったので、現場の人が知らないことを学校で学ぶことができました。すると学校が非常に楽しくなりました。何しろ、学校で学んだことを仕事に活かすことができるんですから。
学校の勉強と仕事を両方やっているうちに、アカデミックな知見が現場に活かせるということを非常に実感しました。学校や研究機関、ゲーム会社をもっと繋げたほうがいいと思い、学会に戻るようになり大学で講義をする等といった仕事も増えました。そうするうちにゲーム会社に居ながら研究職という役職に就き、現在に至ります。
アカデミック発のバーチャルリアリティーコンテンツを創る!
ー将来やりたいことは?ー
日本のバーチャルリアリティーは非常に先進的です。そもそもバーチャルリアリティーというコンテンツだけを切り出して研究している国は非常に少ないんですよ。私は国際学生バーチャルリアリティーコンテストの審査員をしているのですが、国外からの応募は想像できるものが多いんですね。一方日本のものは、「え?ほんとにそんなことが起こるの??」とすごくワクワクするものが多いです。
しかし、下手をするとインパクトはあるが一発屋になりかねない。日本はゲーム作りのノウハウがいっぱいあります。したがって私はそういうものを組み合わせてアカデミック発のバーチャルリアリティーのコンテンツを創って、みんなに体験してもらいたい。そうすることで、ソフトウェアだけではなく、ハードウェアや技術に興味を持ってもらえると思うのです。
プログラミングスキルが実社会でどのように活きるのか、ということをコードを使って働く社会人へのインタビューを通して体感してもらおうという企画第一弾 Unityの簗瀬洋平さんでした。いかがだったでしょうか。
なにかワクワクするものを感じて頂けたでしょうか。
第二弾も近々公開したいと思います。乞うご期待!